セルマーシリーズ3アルトサックスの評価と買取相場【買取価格有】
セルマー シリーズ3 アルトサックスの買取価格表はこちらです。
シリーズ3 アルトサックスの評価
シリーズ3はセルマー・スーパーアクション(serie1,serie2)の後継機種として現在も販売されています。シリーズ3から「スーパーアクション80」の名前は外され、ただの「シリーズ3」となっています。
<↑selmer sa80 serie2とserie3の吹き比べ動画です by according2ed’s channel>
セルマー シリーズ3の特徴は、とにかく新品の時から吹きやすく音が良く響く事です。これは現在の人気メーカーのサックスでは当たり前の事ですが、(キャノンボール、ヤマハ、そして最近のカイルベルトなど)セルマーでは画期的な事だと思います。スーパーアクション80は「吹き始めは大変だが、吹き込んでいくと音程の安定感に加えて音の深さが増す」のが特徴でした。
この抵抗が大きい吹奏感は音程の深みと確かさを生み出し、かえってこの抵抗感が無いサックスは音が不安定になりそうな気がする位でした。この音のしっかりした感じが、他のメーカーでは出せない特色なので、初めてシリーズ3を吹いた時の「吹きやすさ・抵抗感の無さ」はうれしい驚き、というよりは「セルマーらしい音がこれで出るの?」という不安の方が先に立った位です。
まだ発売されてそれ程年月が立っていないserie3なので、今後のサックスとしての評価や音の育ち方は未知数な所はあります。
また、以前のスーパーアクション80よりも現行品(ジュビリーモデル)の新品販売価格がかなり上がっていますが、(シリーズ2/アルトの発売当初は実売38万前後でしたが、現行のシリーズ2ジュビリー/アルトはノーマルラッカーで約50万前後になっています)
これは、性能面が大幅に向上した、というだけでなく輸入品という側面の方が大きいという話も聞きます。つまり関税対策として単に値上がりしている、という要素もあるという事です。
以上のような理由で、ある程度評価が定まってきたスーパーアクション80 シリーズ2(ジュビリー以前モデル)よりはまだまだ評価が定まっていないシリーズ3なので、新品価格に比べ、中古価格がかなり落ちるのが実情です。
しかし!当店の音ヌケ査定はこの辺の事情よりもサックス自体のポテンシャルを重視する査定です。
なので、吹いてみて「良いサックス」であれば、高い査定額がつく可能性はどのお店よりも高いと自負しています。
サックス買取ラボふくおかは、福岡に限らず全国どこのサックスでも承ります。ぜひ一度、当店の音ヌケ査定をお試しください。
買取価格は230,000円 2021年3月実績 M様
久しぶりに入ってきました!
シリーズ3の現行モデルである「Jubilee(ジュビリー)」です^_^
今回ご依頼頂いたMさんが、吹奏楽部で使われていた個体で
細かいヘコミや変色はありますが、
全体的に綺麗な状態でした^_^
タンポが劣化している為、
調整後販売させて頂きます。
Mさん!お売り頂きありがとうございました!
買取価格は170,000円 2021年1月実績 M様
この個体は、現行モデルである「ジュビリー」の前のモデルで、
2008年頃製造されたものでした。
依頼主のMさんが実際に使われたのは、約4年間と短く
その後大事に保管されていたので
(細かい剥がれやヘコミはありますが)全体的にはきれいな状態でした^_^
数年の保管期間中にタンポが劣化していましたので。
買取後、「アトリエ・パンパイプ」に調整に出させて頂きました^_^
※「アトリエ・パンパイプ」とは、サックスのリペアに関して
福岡県下では最も有名な管楽器修理工房です。
最高の状態に仕上がるのがすごく楽しみです^_^
Mさん!お売り頂きありがとうございました!
買取価格は190,000円 2018年9月実績 I様
<↑セルマー・シリーズ3 アルトサックス ジュビリー前モデル>
このシリーズ3はいわゆる「ジュビリー前モデル」です。
ジュビリー・モデルってなに?という方のために説明致しますね。
セルマーの現行モデルが2010年から全機種「ジュビリー・モデル」となり、それまでのモデルと
外観デザインを大きく変更しました。(→参考記事『セルマーシリーズ3とシリーズ2の違いと特徴。ジュビリー も解説』)
これはデザインだけではなくて、音の個性や吹奏感も2010年より前に販売されていたものと大きく変わり、現在ではジュビリー・モデルとジュビリー前モデルとセルマー・ファンの好みが大きく分かれる所となっています。
ちなみにセルマー・サックスの現行ラインナップは
「スーパーアクション80シリーズ2」「シリーズ3」「リファレンス」
と3つのモデル展開ですが、3機種とも「ジュビリー前」と「ジュビリー」が存在します。
簡単に言うと、「ジュビリー前モデル」は息の抵抗が強く、新品で購入した場合は根気良く一音一音ロングトーンをしていかないと、ヌケている音とヌケていない音のバラつきが出てしまう、というサックスでした。
その代わり、吹き込めば吹き込む程に音が深くなっていく印象でした。
それに対し「ジュビリーモデル」は、新品時からラクな吹奏感でとても吹きやすく、そして音やせしやすい高音域もしっかりとした音が出てくれる、という印象で、随分と吹きやすくなっています。
前置きが長くなってしまいましたが、今回はこの「ジュビリー前モデル」なんです。
中古なのですでに吹き込みがしてあり、息の抵抗感の強さは全く感じません。
現行に比べると音が若干厚く感じます。
シリーズ3自体がジュビリー前からジュビリー・モデルに見られる特性を持ったモデルなので
(吹きやすく、音の輪郭がはっきりしている)
ジュビリー・モデルと比べたときの違和感はさほど感じませんが、やはり管の厚みのせいか
現行モデルより落ち着きのある出音に感じますね。
セルマー シリーズ3 アルトサックスの買取価格表はこちらです。