セルマーのシリーズ3 ジュビリー前モデル アルトサックスを買取させて頂きました。
今回はセルマー シリーズ3のアルトサックスを買取りさせて頂きました!
<↑セルマー・シリーズ3 アルトサックス ジュビリー前モデル>
このシリーズ3はいわゆる「ジュビリー前モデル」です。
ジュビリー・モデルってなに?という方のために説明致しますね。
セルマーの現行モデルが2010年から全機種「ジュビリー・モデル」となり、それまでのモデルと
外観デザインを大きく変更しました。(→参考記事『セルマーシリーズ3とシリーズ2の違いと特徴。ジュビリー も解説』)
これはデザインだけではなくて、音の個性や吹奏感も2010年より前に販売されていたものと大きく変わり、現在ではジュビリー・モデルとジュビリー前モデルとセルマー・ファンの好みが大きく分かれる所となっています。
ちなみにセルマー・サックスの現行ラインナップは
「スーパーアクション80シリーズ2」「シリーズ3」「リファレンス」
と3つのモデル展開ですが、3機種とも「ジュビリー前」と「ジュビリー」が存在します。
簡単に言うと、「ジュビリー前モデル」は息の抵抗が強く、新品で購入した場合は根気良く一音一音ロングトーンをしていかないと、ヌケている音とヌケていない音のバラつきが出てしまう、というサックスでした。
その代わり、吹き込めば吹き込む程に音が深くなっていく印象でした。
それに対し「ジュビリーモデル」は、新品時からラクな吹奏感でとても吹きやすく、そして音やせしやすい高音域もしっかりとした音が出てくれる、という印象で、随分と吹きやすくなっています。
前置きが長くなってしまいましたが、今回はこの「ジュビリー前モデル」なんです。
中古なのですでに吹き込みがしてあり、息の抵抗感の強さは全く感じません。
現行に比べると音が若干厚く感じます。
シリーズ3自体がジュビリー前からジュビリー・モデルに見られる特性を持ったモデルなので
(吹きやすく、音の輪郭がはっきりしている)
ジュビリー・モデルと比べたときの違和感はさほど感じませんが、やはり管の厚みのせいか
現行モデルより落ち着きのある出音に感じますね。