セルマー selmer シリーズ3 テナーサックス jubilee前モデル 買取させて頂きました!
セルマーのテナーサックス「serie3」の特徴とジュビリー前モデルの特徴
セルマーのテナーサックス「serie3/シリーズ3」は現在「ジュビリーモデル」ですが、今回買取りさせて頂いたテナーサックスはそのジュビリーになる前のモデルです。ちなみにシリアル番号は56万番台です。
ここで改めて、現行のシリーズ3(ジュビリーモデル)と2010年以前のシリーズ3(ジュビリー前モデル)の特徴をまとめます。
現行のシリーズ3(ジュビリーモデル)の特徴
シリーズ2,シリーズ3に関わらずジュビリーモデルに言える事は「音がアカぬけている・輪郭がハッキリしている」そして「ヤマハのように吹きやすい・音が出しやすい」事です。よくよくシリアル番号ごとに追っていくと次第にこの傾向はシリーズ2の50万番台後半頃から出始めるのですが、新機軸としてシリーズ2と別ラインとして生まれたこのシリーズ3は、特に前述した傾向がよく出ています。ジュビリーモデルのシリーズ3は、シリーズ2に比べても「すべての音が輪郭がハッキリしていてピッチが安定している」せいで、どのモデルよりも「アカぬけた音」が出る機種だと感じます。
しかし人の好みはそれぞれです。アカ抜けた音=カッコイイという訳ではないので、音楽ジャンルによってシリーズ2と棲み分けするという感じがします。
(それでも現行のシリーズ2は旧モデルに比べ、音がアカ抜けていて吹きやすく、悪く言えば音が軽くなっていると思います。)
2010年以前のシリーズ3(ジュビリー前モデル)の特徴
シリーズ3の特徴は「音の輪郭がハッキリしている」事ですが、このジュビリー前モデルのシリーズ3は、ちょうど「音が重厚で息の抵抗が強い」傾向から「中低音が抑えられ、その変わり音の輪郭がはっきりとしていて息の抵抗が弱い」傾向へと移る過渡期的なモデルになるので、現行のジュビリーよりも中低音域に少し厚みがある気がします。(中低音域の独特な厚みに興味がある方は、ぜひシリース2の初期モデルを試してみてください。→参考記事『シリーズ2初期モデルの見分け方』)