boosey&hawkesのアルトサックス『EDGWARE/エッジウェア』を買取りさせて頂きました。
今回はBoosey&Hawkesのアルトサックスです【EDGWARE/エッジウェア】
珍しいサックスが入ってきました。「Boosey&Hawkes」社製のアルトサックス「EDGWARE/エッジウェア」です。
ジャズやポップス系の方にはほとんど馴染みがないメーカーですね。
Boosey&Hawkesはイギリスのメーカーで、1930年頃まではサックスや金管楽器を製造販売していました。
クラシック方面では当時有名だったメーカーです。
Boosey&Hawkes(ブージー・アンド・ホークス)社は現在では楽器販売ではなく、音楽関係の出版社になっています。
フランスでもヨーロッパでもない、イギリス製のサックス。珍しいですね。ちなみにこの「エッジウェア」とは、イギリスのロンドン当別区にある地名のようです。
wikipediaで調べてみると、どうもこのEDGWAREに工場があったみたいですね。ちょうどアメリカのメーカーC.G.ConnやMARTINのサックスに、
当時工場のあった『ELKHART/エルクハート』と地名が刻印されているのと同じ感覚でしょうね。
音はとても丸く、良い意味でくぐもっていて30年代らしい音色です。
タンポはもちろん交換が必要な状態ですが、当時のレゾネーターがないタンポで、そのせいかほんとうに素朴で
優しい音です。
同時期のアメリカ産サックス、C.G.Connほど太い音ではなく、Martinほど細い訳ではない、という絶妙な個性です。
スウィング~バップ期のプレイを再現したい方で、コーンでは音が強すぎるな…という方には楽しめる個体だと思いますね。