キャノンボール”ホットスパー”A5-HSアルトサックスを買取させて頂きました★
今回はキャノンボール・サックスの買取りです!”HOTSUPER”ホットスパー・アルトサックスを買取りさせて頂きました!
<↑今回買取りさせて頂いたキャノンボール A5-HSです。サテン・シルバーがCOOLです>
今回はキャノンボールのオシャレなアルト・サックス”ホットスパー”を買取りさせて頂きました。キャノンボールは管体自体がメタル・マウスピースのような
太く明るい出音が最大の魅力です。このキャノンボールが出るまでは、こんなに管体自体が音のキャラクターを強く持っているようなサックスはなかったのではないでしょうか。
今回のA5-HSも”A5-iceB/レイブン”と基本的には同じ系統の吹奏感ですね。特に高音のピッチの安定感が素晴らしいです。セルマーのシリーズ3も同じように高音域の安定感を強く感じますが、セルマーとは全く違う出音です。セルマー・シリーズ3はエッジのきいた現代的な音がするものの、オールラウンドに対応できる音ですが、こちらのA5-HSは、完全にPOPSやR&B,モダンジャズ向きの出音です。
ファンキーに吹きたい方にはもってこいなモデルですね。
画像では分かりづらいですが、ベルとネック、そしてキィパーツがシルバー・プレートで
ボディ(2番管)はブラックになっています。
<↑画像では分かりづらいですが、ベル部とネックのみサテン・シルバーです。ボディは左に見えるテナー/B5-BSと同じブラック仕様です。>
このキャノンボール、後発のメーカーとしては本当に素晴らしいモデルばかり出しているのですが、1つやっかいな点があるのです。
それは、キャノンボールは純正パーツ・交換パーツを門外不出にしている点です。
どういう事かというと、通常のメジャー・メーカーのサックスはパーツや交換部品を広く流通させているので、たいていの楽器屋さんで問題なく修理・調整が出来ます。
しかしキャノンボールは、というと、純正パーツや調整の相談は、キャノンボール本社に直接問い合わせる方法をとっています。
見ての通り、細かいパーツが特別仕様なのでちょっとした修理・交換でもキャノンボール本社にサックス本体を送らないといけないのです。
良く見ると、タンポまでも特別な色使いでこだわってあるので、キャノンボールとしても販売後もメーカー内で常に調整・管理したい、という所なのでしょう。
なので、いざ調整、修理といった時にキャノンボール本社に連絡をとらないといけない点が少々面倒なのです。
もちろん、汎用のパーツで良いのであれば調整してくれる修理工房もありますが、とにかくこういったアフター・ケアの難しさが存在します。
なので、キャノンボールのサックスは、購入時にセルマーらと同じくらい高いのに、売るときには、どこの買取店もあまり高い買取額を出してくれないのです。
そういった点で、売る時には損をしてしまうキャノンボールです。
もちろん一生使い続ける分には問題ない耐久性と個性で(装飾部の石は良く取れてしまうようですが、接着剤で付けなおせるレベルです)
見た目・出音ともに個性の強さでは一番のメーカーだと思います。