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サックス馬鹿ブログ

YAMAHA YAS-875EX(G1ネック世代)“須川選定に惚れて”育った一本。

│ 2025年8月11日 │ カテゴリー: YAMAHA サックス買取 買取実績

【個体ストーリー】
この一本は、前オーナーさまが中学校の吹奏楽部に入部したとき、愛用されていた宝物でした。
全国大会を目指す強豪校で、休みなく毎日一緒に過ごした相棒。高校進学後も楽器は手放さず地元のブラスバンドでも音を重ね続けました。
中学時代から憧れていた須川展也さんの演奏――
そして偶然にも須川さんの選定品だったことに胸を躍らせた、という印象的なエピソードも添えられています。
2020年以降は吹かれずに保管され、長い休息を経て当店へ。
オーナーさまが
「大切に扱ってくれそうなところ」として私たちを選んでくださったことも
たいへん嬉しい事実です。
【モデルの魅力(875EX×G1ネック)】
カスタムEXは、音程感の整った設計と上品で均質な響きが持ち味です。
そこにG1ネック世代ならではの、
芯のある立ち上がりとタイトにまとまる音像
が加わることで、音の輪郭がはっきりと前に出ます。
少ない息でも素直に反応し、
クラシックや吹奏楽の現場で求められるコントロール性――
狙った音量・音色・イントネーションを安定して描ける扱いやすさ――
を高い次元で実現します。

【新品ではだせない特徴】
さらにこの個体は、部活動とステージで
“しっかり吹き込まれてきた”履歴によって
EXの滑らかさに密度と鳴り癖が重なっています。
新品ではまだ現れにくい、ミドル~低音域の厚みや腰の据わりを、
自然なレスポンスで味わえるところが魅力です。
【調整前の状態】
当店に届いた時点では、通常の音域に対して最低音域の反応がわずかに鈍く、
ローB♭~ローD付近で“息が落ちていくのに音が追いかけてこない”感覚がありました。
外装は、ベルの縁にごく小さな凹み(打刻痕)をひとつ確認。
タンポには使用に伴う汚れが見られ、
長期保管に伴う軽いヤレ感もありましたが、
いずれも丁寧な整備で解消可能な範囲でした。


【調整後の状態】
腕の確かなリペア職人とともに、
まずは最低音域のレスポンス改善を起点に全体バランスを再構築。
連動やアソビ、開き量、密着の度合いを一つずつ見直し、
低音から高音までスムーズに息が抜ける状態に整えました。
最低音域の息の“入り口”が明瞭になるよう、
実際の演奏負荷を想定したセットアップで仕上げています。
クリーニングでは、問題箇所のタンポ表面及び
トーンホールの汚れを丁寧に落とし清掃。
“吹いて気持ちよく、触れて気持ちよい
”コンディションへとリフレッシュしました。
(ベル縁のごく小さな打刻痕は、
ベルのふちという特性上、完全に消すことはできませんが、
職人さんによるへこみ修正をほどこしてお届けいたします。)
【調整直後その場で試奏】
査定時に気になっていた低音の立ち上がりが明確に改善。
小音量でも息が“すっと”入って、腰のある太さがそのまま出てきます。
G1らしい芯の強さが前に出つつ、
EX特有の均一なスケール感はしっかり維持。
pp/ピアニッシモのコントロール幅が広く、
合奏での音程の収まり・ブレンドの良さが際立ちます。
クラシックのソロはもちろん、吹奏楽〜POPSの演奏で
「埋もれずに混ざる」理想的なキャラクター。

【当店の仕上げポリシー】
当店は「大切に使われてきた痕跡=音の旨み」
と捉え、不要な外装リスクを避けて演奏性能に直結する整備を最優先しています。
気になる点は店頭での再微調整にも即応。ご購入後の初期セッティング相談も承ります。
今回のYAS-875EX アルトサックス G1ネック個体。歴戦の経験を宿した一本を、
ベストバランスへ。
低音から上まで“思ったとおり”に鳴る気持ちよさ、ぜひお試しください。

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