ヤマハ YAS-275 アルトサックスを買取りさせていただきました!
今回はヤマハ・アルトサックスの入門機にあたるYAS-275を買取りさせて頂きました。
ヤマハ現行機種のスタンダードモデル
ヤマハ YAS-275 アルトサックスの買取相場はこちらで確認できます >
今回買取りさせていただいたアルトサックスYAS-275は、ヤマハサックスの中で「スタンダードモデル」に分類されている機種です。YAS-275は現在では生産されていなくて、現行機種のラインナップはスタンダード・モデルがYAS-280とYAS-380,YAS-480の3種類になっています。この「YAS」の「A」の部分がアルトサックスを表しているので、テナーサックスなら「YTS」
ソプラノサックスなら「YSS」バリトンサックスなら「YBS」になります。
ついでに各サックスの現行「スタンダードモデル」をあげると…
テナーサックス:YTS-380,YTS-480(YTS-280はありません。)
ソプラノサックス:YSS-475(ソプラノサックスには380や480がまだありません。)
バリトンサックス:YBS-41Ⅱ(バリトンにもアルトやテナーのような細かいラインナップはありません。この機種とYBS-62Ⅱの2機種だけのラインナップです。)
アルトサックスを例にあげると、中古で予算10万円以下のものを探すと、このヤマハの入門機クラスか中国、韓国、台湾製のサックスになってきます。
それぞれに個性はありますが、耐久性や音程のバランスを考えるとやはりこの価格帯ではヤマハのサックスが断然おすすめですね。耐久性とはもちろん壊れにくい、バランスが崩れにくい、というのもありますが「ちゃんとどこでも修理ができる」という事もあげられます。
これは個人的な意見ですが、新品で10万以下のサックスはほとんどが「後で修理する・バランス調整する」事を考えられていない造りになっています。ヤマハなどのしっかりとしたブランド製品と違って、各タンポの調整が出来るような機構を省いている分、コストを安く抑えて販売価格を下げられている場合が多いので買った時はお得な気がしますが、長く使うことが出来ない、と思っていた方が無難です。
その点、ヤマハ製のサックスは音程がしっかりしているので、今回のようなYAS-275クラスのグレードでも素晴らしい演奏をする事は可能です。
※275シリーズと375シリーズの機種の違いについて、こちらの記事で触れていますが、→yamaha YTS-475 テナーサックス 買取り致します!【275・475シリーズの違い】275シリーズとと375シリーズは「管体は同じもの」だそうです。ただしネックは違います。
※購入予算20万を超えてくると(アルトサックスの場合)サックスの耐久性・品質に加え「個性」で勝負できるサックスも増えてきます。中級機種・上級機種の「個性」の勝負になるとヤマハ製より優れたサックスは沢山あります。
↑現在ではエントリーモデルの特徴である「ヤマハロゴ」タイプの支柱。
↑ネックコルク部にリングがありません。ここにリングがないと、音が明るくなる傾向にあります。
↑こちらがYAS-480のネックコルク部。リングがあります。YAS(YTS)-480,YAS(YTS)-875EX,YAS(YTS)-82Zはみなこのタイプです。
↑YAS-480以上の機種に比べ、重量が軽く感じます。
↑Jガード。もともとはYAS-62(初代)に採用されていたJガードですが、現在はエントリーモデルの特徴になっています。
↑ネック部のエンブレムが刻印だけになっているのも、現在のエントリーモデルの特徴です。
ただ1つヤマハのサックスで注意しなければいけないのが、「タンポ」です。ヤマハの旧い機種はタンポの質がもともと良くないです。現在のヤマハサックスではこの点が改善されていますが、昔の機種だと防水性のない豚革のタンポなので見た目では分からなくてもほぼ交換が必要な状態になっています。旧いヤマハ機種を中古で手に入れる場合は、まずタンポの交換は必須だと思っておいた方が良いでしょう。入門機にかかわらずカスタムモデル(YAS-775,YAS-875,YAS-875EX,YAS-82Z)が加わる前の時代に製造されたYAS-62なども同じです。
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