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サックス馬鹿ブログ

”幻のカスタム”YAMAHA YAS855買取りさせて頂きました★

│ 2017年9月4日 │ カテゴリー: YAMAHA サックス買取 アルトサックス 買取 買取実績

今回買取りさせて頂いたのは、ヤマハの珍しい「初期カスタム」YAS-855です!

「え?855?875の間違いやろ」という方もいらっしゃるかもしれません。型番を見るとしっかりと「855」と刻印されています。


よくよく見るとネックのエンブレムもセルマーのオメガのようなエンブレムですね。(ちなみに初期のYSS-875/ソプラノサックスもこれと同じエンブレムでした)
このモデル、YAS-855はヤマハが「カスタム」を手掛けた最初に発売したモデルなんです。ヤマハカスタムが発売された1988年当時、「カスタムシリーズ」と言えば「875EXと82Z」ではなく「855と875」だったんです。

【最初のカスタム・YAS-855】

サックス専門誌TheSax vol.71のサックス史に関するインタビュー記事によると、以下のように記載されています。

”62シリースである程度良い評価が得られたけれど、世界トップレベルの品質のサックスを開発するという方針のもと~(省略)~最終的に二種類の管体形状に絞られて、どちらも良かったので採用しました。それが、YAS-855とYAS-875です。855は62シリーズの形状に比較的近く、875はこれまでとは違う新しい形状という感じでした。”

~The Sax vol.71「躍動するサックス史70年」~より

その後、YAS-855は2002年頃まで生産されていました。現在でもYAS-855を愛用するプロのサックスプレイヤーはいらっしゃいます。
記事にも書いてあるように、YAS-875に比べYAS-62の延長線上という位置づけのようですね。

【YAS-855の音色は?】

今回買取りさせていただいたYAS-855はサイドキーにラッカーのはがれや経年劣化はあるものの、全体的に綺麗な状態です。

62シリーズに近い、というだけあって875など他のカスタムに比べ「重い」感じがなく、吹きやすい・取り扱いやすい、という印象です。

62の延長線…というイメージで実際にYAS-62と吹き比べてみると、音色が全然違ってびっくり笑

62のような操作性なんですが、855の音は中音域にすごい倍音が加わって、「甘い・リッチな笑」としかいいようのない感じの音色です。試しにYAS-875EXとも吹き比べましたが、875EXはこの855の音から高音域をしっかりとさせて、中音域の倍音は削ぎ落とされた音と感じます。875EXだけ吹いていると「やっぱりカスタム。しっかりとした良い音だな」としか思わないんですが、この855と比べると、なんだか遊びがない音に聞こえてしまいます。(この辺りは完全に演奏する音楽ジャンルと好みで分かれる所でしょう)

その代わり875EXに比べアカヌケ感が低い、高音域が弱い音と感じました。

クラシック向きなのは間違いなく875EXでしょう。

しかし、ジャズ・ポップス(特にポップスやR&B)には向いている個性のあるなかなか魅力的な音色です!

 

このYAS-855については、また別記事で詳しく取り上げる予定です。


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