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ゴールドプレートや金素材のサックスや管楽器は何がいいの?素材や音について~24金や18金の違い~

│ 2018年6月10日 │ カテゴリー: 中古サックスの魅力

サックスやフルートなどの管楽器で「ゴールドプレート」ってたまに見かけますよね。
ゴールドプレートの楽器はとにかく値段がスゴイですね(笑

100万以上のものも多いです。

でも普通の新品サックスも金色をしてキラキラしていますね。
何が違うんでしょう。

ゴールドプレートというのは、管体がすべて金でできている訳ではありません。
通常の管体に金メッキ加工したものです。

対して普通のサックスは「ゴールドラッカー」といって
真鍮製(ブラス)の管体に金色のラッカーをかけたものです。

このゴールドラッカー、言ってしまえば「薄くコーティングしたメッキ」で出来ていますが、これは金の価値以上に楽器の音に大きな個性を与えてくれます。
ここでは金の種類と純度によって違うそれぞれの個性を解説しています。

目次

24金について~金の加工の違い~

24金や18金、24KやK24ってどういう意味?どう違うの?

金製品にはいろいろな純度があります。まず、純度の違いをあげます。

一番純度が高い金

日本において金の純度が99.99%のものは、「K24/24金」と呼ばれます。
つまり、日本で「純金」と呼ばれるものは24金という事になります。表記は「K24」です。
たまに「24K」というようにKが数字の後に付いた表記のものがありますが、これも24金の意味です。

ただし日本では「K24」という表記が正式なので、ニセモノが多く出回っている金製品・金アクセサリの世界では、「K24」表記のものは「ニセモノじゃないか?」とまず疑ってかかるのが常識となっています。(ニセモノというか、本来の表記純度より低い場合が多いようです)

なぜ24Kや18Kという表記なの?

純度99.9(%)なら、なんで「K99」とか「K99.9」じゃないの?
そう思われるのはごもっともです。
なぜ「99金」ではなくて「24金」なんでしょう?

これは、K1という単位が「100%の純金を24分割したもの」という事から由来しています。
これは現在の単位である100分率から見ると(100%とか95%とか…現在は100を基準にした割合ですね)ややこしく感じますが、大昔の流通や商売では、この金の単位のように24分割が一般的だったようです。

…という事で、K1は「全体の100を24に割ったもの」なので、100割る24で…約4.17になります。
たとえば「K18/18金」の場合、金が含まれる割合は、K1が4.17なので…

18×4.17

で(電卓で計算してみてください!)75.06…つまり約75%の金が含まれている事になります。

では「K14/14金」では??
同じように1Kが4.17で、かける14ですから

14×4.17

で、58.38…約58%の金が含まれる事になります。

それでは、金の純度の違いによる金製品の種類を見てみましょう。

★純金 K24約99.99%
金箔 K23 約95%
イエローゴールド K18 約75%
ピンクゴールド K18 約75%
ホワイトゴールド K14 約58%
グリーンゴールド K18 約75%
レッドゴールド K18 約75%

※金の割合は、K24以外はわかりやすいように便宜上
小数点以下を切り捨てて表記しています。

楽器としての金

金には純度によっていろいろな「〇〇ゴールド」がある事が分かりました。
では、その金を使うと、楽器の場合どのような影響があるのでしょうか。
一般的に金を楽器に使うと、「パワーが出て音に密度が出る、そして音の立ち上がりが早くなる」と言われます。

また、合金との関係で音の特徴も変わります。この辺りは銀と同じ理屈ですね。

参考→スターリング・シルバーと純銀と洋銀の違い。銀色のサックスなどの楽器の銀の純度は?

・金に銅を加えた合金だと音が柔らかくなる、と言われています。
色味は赤みががった感じになります。
・金に銀を合わせると音がはっきりとします。
色味は黄色が強いです。

この特徴はフルート、サックスに限らず共通しているようです。

金メッキ

冒頭に書いた通り楽器に金が使われる場合は、ほとんどが「金メッキ」です。
アクセサリーの場合は、本体も18金の場合が多いと説明しましたが、楽器の場合は本体は真鍮(ブラス)でその上に金メッキという場合がほとんどです。
その他にも楽器本体が銀製(スターリング・シルバー)でその上に金メッキという場合もあります。

参考→スターリング・シルバーとは

このように楽器には管体が銀や別の金属で、その上に金プレートというパターンが多いですが、「管体も金製」という楽器がないわけではありません。
特にフルートなどでは、管体が金、その上に金メッキ、キィパーツも金、というモデルを販売しているメーカーがあります。
ただしお値段はやはり1000万近いですね。

この事でわかるように、金管体があまりないのは、「値段がかなり高くなる」からです。
しかし、それ以外にも金の楽器には「金の純度が高いほど、鳴らすのにかなりの体力が必要」という特徴が挙げられます。

抵抗が強い=遠くまで響く

管楽器の一番大きな性質ですが、「抵抗感が強い楽器ほど音が大きく遠くまで響く」という事があります。さらに金を使っていると、音が大きくて艶・響きが豊かになります。
抵抗感が強い楽器とは、重く、息の力が非常に強くないと鳴らしきる(その楽器の本来の力をひきだす)事が出来ません。
なので、純金製の楽器は、毎日練習を積み重ねているようなプロでないと鳴らしきる事ができないのです。

そういった意味で、お値段もさることながら技術的なハードルもかなり高いのが「純金製」楽器の特徴です。それでも最近はサックスの世界でも「管体14金」などが出てきています!

もちろんこういった「金製管体」の楽器は大量生産されたりしません。
たいていはオーダーされてから製造されるようですね。
特にヤナギサワはこのあたりの特注製造に力を入れているメーカーです。
それでは最後に、金の純度によってみられる特徴を楽器目線からまとめてみます。

金の純度によってみられる特徴

K14/14金

14金以上の純度から抵抗感が強く、どれもプロレベルの熟練度を必要とされます。
(と言われています)
もちろん音が出ない事はないですが、コンサートホールのような大きな場所で、大きいながらも豊かに響く、というところまで引き出せないと金製本来の魅力が出ません。

当然、管体の重量もふつうのブラス(真鍮)製に比べて重く、許容量が大きいので思いっきり吹いても「吹き切れていない感」がつきまといます笑

K18/18金

14金に加えて、さらに管体が重く、音が重厚になります。毎日楽器を吹いている方でないとしんどく、コントロールしにくいです。

K24/24金

24金…つまり「純金製」です。もちろん100%の金製だと柔らかすぎて楽器に向かないので、少量のチタンなどが混ぜてある場合が多いです。
いうまでもなく18金よりもさらにコントロールに熟練度が必要です。

金製のデメリット

金製管体にも弱みはあります。
それは音がシャープなので、「音を曲げる」感じや「柔らかな音」には不向きだという点です、
このあたりは、銀製の管体が得意とするところです。
銀製にも金と同様、いろいろな純度のものがあります。

参考→スターリング・シルバーと純銀と洋銀の違い。銀色のサックスなどの楽器の銀の純度は?

まとめ

いかがでしたか?さすがに純金製は簡単に手に入るものではありませんが、楽器の場合、ちょっとした部品を違うぞ素材にする事で、その素材の特徴を自分の楽器に取り入れる事が出来ます。
リガチャーやネジ、マウスピースなど選ぶ際にぜひこの記事も参考にしてください。


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