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SML KING Marigaux アルトサックス 試奏しました!!

│ 2016年8月3日 │ カテゴリー: サックスを試奏してみたシリ-ズ

今回は遠方に行ったついでに、珍しい「SML」のアルト KING Marigaux を試奏させて頂きました。

sml1

SMLは(Strasser Marigaux Lemaire-ストラッサー・マリゴ・ルミール)の略で、フランスの管楽器メーカーです。現在はサックスを製造していません。

また、部分的に会社が分離したりしているので、ちょうどアメリカのC.G.Connのように、今では当時の名前だけが残っている、といって良いブランドです。

フランスのメーカーで、「知る人ぞ知る」的なビンテージですので、なかなか個人的にはお目にかかる事がありませんでした。

SMLの中で特に有名なのは「REV.D」というモデルです。

一部ではかなり評価が高い(アルトなら中古で20万前後でしょうか。状態が良いと30万~)ので、今回見つけて、「REv.D」ではありませんが、とりあえず吹かせて頂きました☆

見た目の印象は、綺麗な金色のラッカーで新品のセルマー・スーパーアクション80を思わせます。(このモデルは恐らく70年代後半~80年のものです。)変わっているのは、ベル部にあるキーガードに指貝と同じ装飾が施してあること。また、ネック部に支柱があることが大きなポイントです。

sml2

肝心な音ですが、今回持ち歩いていたクラウドレイキー・ラバーで吹いてみた所…

全体的に結構息を吹き込まないといけない感じ。(個人的感想)小さめの音で吹くと低音が出にくい。音もどうやらダークな渋い音を出すより、フュージョンやファンクよりの音で吹いた方がよさそうです。

そこで大きな音でフュージョン的なフレーズを吹くと…綺麗で艷やかな音が出ます! (レイキーを使っている事を差し引いても)音も明るく、やっぱりフュージョンライクな方がこの個体には合ってるようです。

私は個人的にフュージョンっぽい音を吹くと、フラジオ付近のピッチが不安定になりやすく、アンブッシュアにかなり気をつかわないと若干ピッチが下がり気味になってしまうのですが、このKing Marigauxは全体的にピッチが明るめで全然ピッチを気にせず高音辺りのフレーズが吹けました。

明るい明るいといっても、セルマーの新品とは明らかに吹奏感と音のキャラクターが違います。これは「セルマーの新品より値段が安いから」という選ばれ方では無く、明らかに「SML」の音を好んで探す方がいるのもうなずけます。

音のつなぎがとても良く(これが特に印象的でした)、全体的に明るめな音で、(明るい、と言うより艶やか、という感じ)パリッとしているけど、芯があって「派手」の一言で片づけられない。

なかなか魅力的なサックスでした。時間が無かったので、クセを完全に把握できなかったのですが、時間をかけて吹き慣れていけば、低音もきちんと出るんだと思います。

とにかく高音やフラジオがかなり出しやすい!大きな音で吹いてもうるさく感じない、「上品で色っぽい」吹いていて楽しいサックスです。

<追伸>

時間が経てば経つ程、King Marigauxの高音の艶やかさが忘れられません(笑)思い切って買っちゃおうかな…てくらい。このタイムラグは、恐らく外観から来るんだと思います。見た目がセルマーより無骨でチープ(笑)に感じるので、ファーストインプレッションでは「このサックス、無い」と潜在意識が思っていたんでしょう。魅力が後からジワジワくる魔性のサックスです。

 


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