デイブ・ガーデラ シルバープレート テナーサックスを買取りさせて頂きました
今回は西日本在住のFさまから、希少なデイブ・ガーデラを買取りさせていただきました。
デイブ・ガーデラは、
もともとはマウスピース職人だったデイブ・ガーデラ氏のブランドで、
カスタム・マウスピースで一世を風靡し
サックスも手がけました。(現代のセオ・ワニのような感じですね)。
「デイブ・ガーデラ」のサックスはドイツのB&Sという管楽器メーカーが製造していました。
80~90年代、B&Sは旧東ドイツのメーカーとして、旧西ドイツのユリウス・カイルベルトとならんで
ドイツを代表するサックス・ブランドでした。
海外では有名ミュージシャンに愛用する人が多かったデイブ・ガーデラですが、
当時、日本国内では「知る人ぞ知る」ブランドで
サックス、マウスピースともに現在ではかなり希少な存在です。
こちらの前オーナーさまも
使い込まれてオーバーホールが必要になってしまった状態で
「いつか工房に持ち込んで復活させたい」という願いを持ちながら
お仕事が忙しく、そのまま保管されていた…という状態でした。
いつしか音色の好みも変わり、
「もうお金をかけてまで調整することはない」ということで
次に必要とされる方のために手放すことを決意されました。
↑キィ・カップに彫刻されたビルの景色をあしらったデザインが最大の特徴です。
【真っ黒だった管体がみちがえるほど綺麗に】
そんな経緯でお譲りいただいたのですが、やはり
当店に声をかけていただいてからも
かなり長い期間、手放すことを迷われていました。
そういった経緯もあり、こちらのデイブ・ガーデラは
採算度外視で徹底的に復活させよう、という意気込みで
日本楽器工房さんにお願いした個体です。
その結果、ご覧の通り見違える状態に復活しました。
これで前のオーナーさまも
デイブ・ガーデラ自身もきっと喜んでくれると思います^^