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ヤナギサワサックスの高額買取を実現する5つのポイント!【ほぼ全機種の変遷解説】

│ 2016年8月26日 │ カテゴリー: サックスのブランドシリーズ

Yanagisawaのサックスは、ヤマハ並んで日本の代表的なサックスブランドです。

ヤナギサワはサックス世界3大メーカー

今でもサックス専門の製造メーカーであり、手工程にこだわる点では、世界3大メーカー(セルマー・ヤマハ・ヤナギサワ)中、一番のサックスメーカーといっても過言ではないでしょう。(ヤマハやセルマーは他の管楽器も製造しています)

この記事の目次

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ヤナギサワの本社は東京都にあります。ご存知の方も多いと思いますが、世界的に有名なメーカーにも関わらず(?)未だ町工場の規模で、本当にほとんど手作業で製造・加工されています。
これだけでも、もう1つの国産代表メーカーであるヤマハと全く違うコンセプトで作られているのが分かりますね。

ヤマギサワの特徴

音の響き方

ヤナギサワサックスが他のサックスと大きく違うのは、「音の響き方」です。まずヤナギサワサックスは時代によって音の特徴が大きく違います。
初期の頃50年代~70年代のモデルは、ConnやBeascherのようなオールドサックスに近い、温かい音が出るモデルが多いです。80年代に登場した「エリモナ」シリーズから現在のWOまでの上位機種は、「遠くまで届く独特な響き」が持ち味です。下位機種(エントリーモデルなど)は、音ヌケが良く、素直な出音が特徴です。

この「ヤナギサワ独特の音の響き方」は、好みの分かれる所です。大きく豊かに響き、中音に個性的な倍音がはいってくる(個人的感想)音は、ソプラノ・アルト・テナー(バリトンは未体験です)全てに共通しています。まさに「リッチな」音色なので、小回りがききにくい音、という気もします。
初心者よりも上級者~プロでないとコントロールが難しいサックス、といえるかもしれません。(エントリーモデルは前述のように別です。)

ヤナギサワの現行機種

1954年に開発された「T-3」というテナーサックスがヤナギサワの第一号機ですが、その後、とりわけ技術と精巧さが如実に出るソプラノサックスで、いち早く高い評価を得た事でその名が巷で知れ渡るようになった気がします。また「シルバーソニック」という総銀製の管体、または総銀と真鍮の独自配合の管体へのこだわりなど「音の個性」に力を入れたサックス造りが大きな特徴です。

Wo1
ブラス製のエントリーモデル。
Wo10
ブラス製の上位モデル。
Wo2
ブロンズ製(ブロンズ+ブラス)のエントリーモデル。
Wo20
ブロンズ製(ブロンズ+ブラス)の上位モデル。
Wo37
シルバーソニック(総銀製)のモデル。

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素材のバリエーション

ヤナギサワの大きな特徴、それは「シルバーソニック」のように、素材が多彩な所です。
サックスは、通常「ブラス製」の管体を使います。(ブラスバンド、っていいますね)これは真鍮の事です。
ヤナギサワのスタンダード・モデルもブラス製ですが、もう1つ、「ブロンズ製」(ブロンズ+ブラスの独自配合)も平行して製造するのがヤナギサワ流です。
現行機種(2016年現在)を見ても、同じスタンダード機にWO-01(ブラス製)とWO-02(ブロンズ製)を出しています。また、前モデルの90,99シリーズの時から受注生産でいろいろな素材・仕上げに応える形をとっているので、カタログに載っていない仕上げモデルなんかも存在します。

ネックのバリエーション

ヤナギサワのネックは、特に上位~特別仕様モデルに多い「アッパースタイルネック」が特徴です。
(エントリーモデルや過去モデルなどスタンダードスタイルネックもある)

ヤマハが「ネックの口径」にこだわるのに対し、「材質と仕上げ」にこだわっています。

8タイプのネック

【素材(~製)+仕上げ方(~仕上げ)】の順で表記しています。

#64
ブラス製ラッカー仕上げ/ブラス製銀メッキ仕上げ…jazz,pops向き・明るい音
#65
ブラス製ラッカー仕上げ/ブラス製銀メッキ仕上げ…スタンダード・済んだ音
#66
ブラス製ラッカー仕上げ/ブラス製銀メッキ仕上げ…歯切れがよい
#92
ブロンズ+ブラス製ラッカー仕上げ/ブロンズ+ブラス製銀メッキ仕上げ…柔らかい音
#95
シルバー製ラッカー仕上げ…シルバー独特の音
#100
ブラス製金メッキ仕上げ/ブラス製ピンクゴールドメッキ仕上げ…スピード感がある
#192
ブロンズ+ブラス製彫刻入金メッキ仕上げ/ブロンズ+ブラス製ピンクゴールドメッキ仕上げ…つぶ立ちのある音
#195
シルバー製彫刻入金メッキ仕上げ/シルバー製彫刻入ピンクゴールドメッキ仕上げ…深みのある音

「prima プリマ」とは

初期のヤナギサワのサックスは、ベル部に「prima」と刻印されています。これはプリマ楽器といって、ヤナギサワ創業当初からヤナギサワのサックスを卸・販売していた会社です。ヤナギサワの別名ではありません。(プリマ楽器さんは現在もある楽器卸の老舗です。)

「エリモナ以前」と「エリモナ以降」

中古サックスの魅力、という観点から言うと、ヤナギサワ・サックスには大きく分けて「エリモナ以前」と「エリモナ以降」という楽しみ方があります。
「エリモナ」というモデルは、1980年に初めて発売されました。(A-800,A-880,T-800,T-880以降)これ以前のヤナギサワ・サックスはアメリカのオールド・サックスに似せて作っていますが、この「エリモナ」からヤナギサワ独自路線を進むようになりました。実際に吹いてみてその違いは良く分かります。実際にこの辺りのモデルを吹いてみると、現在のヤナギサワの特徴である「遠鳴りを追求した管体」の響きが、現行機種WOにつながるものがある気がします。
エリモナ以前のモデルも、丁寧に作られていた事には変わりがないので、良い感じに年を重ね、「吹きやすく暖かく、ストレートな音」を出せる状態で残っている個体も多いです。
他の方のサイトですが、エリモナ以前のモデルを紹介しているブログがありますので、こちらを参考にしてください。→「ヤナギサワ列伝!」(ゼルメルさんのブログ)

当店でのヤナギサワを買取る5つのチェックポイント

以上を踏まえて、当店でのヤナギサワ・サックスの「音ヌケ査定」基準をまとめます。

  • ①材質と仕上げの種類
  • ②エリモナ以前かエリモナ以降か
  • ③使い込まれ度
  • ④吹きこまれ度
  • ⑤ネックの加工

ヤナギサワサックスの詳しい買取価格はこちら

現在中古市場で見られるヤナギサワ機種【ほぼ全機種】

※ここに掲載した機種をベースに、特別受注の仕上げ機種が存在します。UL/アンラッカー・GP/ゴールドプレート・PGP/ピンクゴールド仕上げや一部銀(U字管・ベル部以外の本管が銀製)+ブラスまたはブロンズ(U字管、ベル部がブラスまたはブロンズ)など。

※S-90,A-80など番号2ケタ刻印の管体が存在しますが、これは「prima-プリマ楽器の卸・販売ルート用」です。2ケタ表記な事以外は3ケタ表記の管体と同じものです。例)A-80=A-800,T-88=T-880です。

※3ケタの末尾が「37」の管体はシルバーソニック(総銀)製です。例)A-9937。ちなみに9030など末尾「30」の管体はソプラノ以外、ネックと本管のみシルバーソニック(U字管・ベル部は真鍮orブロンズブラス)です。末尾「14」は14総金製(中古として出回る事はほぼ無い為、ここでは載せていません。)

※末尾が「2」の機種は「ブロンズブラス」製です。これはヤナギサワの独自配合でブロンズ(銅)とブラス(真鍮)を混ぜた素材です。ブラスよりブロンズ成分の配合が多い管体は濃く赤みがかった色をしています。(以上は素材の話ですが、素材ではなく、仕上げ方法に”ピンクゴールド・プレート”というのがあります。これも赤みがかっていますが、これは仕上げラッカーに同じく銅成分が混ぜてある為です。)

テナーサックス

エリモナ以前
T-3(ヤナギサワサックス第一号),T-4,T-5,T-6,T-40,T-50,(ここまでブラス製)T-60(ベルとネックが銀製)T-70(ブラス製)
エリモナ以降
T-800,T-880,T-900,T-900μ,T-901,T-901Ⅱ,T-901 special(901Ⅱのコストダウン機),T-990,T-991(ここまでブラス製),T-902(ブロンズブラス製),T-992(ブロンズブラス製),T-9937(総銀製),T-9930(2番管とネックが総銀製・U字管とベルが銀メッキ)
WOシリーズ(現行)
T-WO01(ブラス製),T-WO10(ブラス製),T-WO02(ブロンズブラス製),T-WO20(ブロンズブラス製),T-WO37(総銀製

ヤナギサワのテナーサックスの買取価格表

アルトサックス

エリモナ以前
A-3(アルト第一号),A-4,A-5,A-6(A-7は試作機の為流通していない)A-40,A-50(ここまでブラス製)A-60(ベルとネックが銀製)A-70(ブラス製)
エリモナ以降
A-800,A-880,A-900,A-900μ,A-901,A-901Ⅱ,A-901 special(※901Ⅱのコストダウン機・ここまでブラス製),A-902(ブロンズブラス製),A-990(ブラス製),A-991(ブラス製),A-992(ブロンズブラス製),A-9937(総銀製),A-9930(2番管とネックが総銀製・U字管とベルが銀メッキ)
WOシリーズ(現行)※2016年現在、WOシリーズはアルト・テナーのみ
A-WO01(ブラス製),A-WO10(ブラス製),A-WO02(ブロンズブラス製),A-WO20(ブロンズブラス製),A-WO37(総銀製)

ヤナギサワのアルトサックス買取価格表

ソプラノサックス

エリモナ以前
S-6(ヤナギサワソプラノ第一号・アルトとテナーの開発が軌道に乗った”6号”シリーズより販売ラインナップに加わった・ブラス製
エリモナ以降
S-800,S-880,S-900,S-900μ,S-901,S-901Ⅱ,S-901 special(※901Ⅱのコストダウン機),S-990(各機種カーブドソプラノは頭にSC-が付きます・ここまでブラス製)
現行※2016年現在、WOシリーズはアルト・テナーのみ
S-901Ⅱ(ブラス製),S-991(ブラス製),S-902(ブロンズブラス製),S-992(ブロンズブラス製),S-9030(総銀製)S-9930(総銀製)

ヤナギサワのソプラノサックス買取価格表

バリトンサックス

エリモナ以前
B-6(ヤナギサワバリトン第一号・ブラス製)
エリモナ以降
B-800,B-880,B-900,B-900μ,B-901,B-990(ブラス製)
現行※2016年現在、WOシリーズはアルト・テナーのみ
B-901Ⅱ(ブラス製),B-991(ブラス製),B-902(ブロンズブラス製),B-992(ブロンズブラス製),B-9930(2,3,4番管銀製),B-9930BSB(総銀製)

*ヤナギサワのバリトンサックス買取価格表

ソプラニーノサックス

エリモナ以前
SN-600(ヤナギサワソプラニーノ第一号・ブラス製
現行※2016年現在、WOシリーズはアルト・テナーのみ
SN-901(ブラス製)

 


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